「ダンスジャンルを超えた圧倒的なダンススキル」や「オールジャンルに対応する力」を身につけることとは、さまざまなダンススタイルに対応できる広い範囲の技術と理解を身につけることを意味します。それには、例えばヒップホップ、バレエ、ジャズダンス、タップダンス、モダンダンス、ラテンダンスなど、多種多様なダンススタイルの技術を学ぶことが含まれます。

各ダンススタイルには固有のリズム、動き、表現方法があります。それらを理解し、体得することで、あらゆる舞台状況や振付に対応できる能力が身につきます。さらに、自分自身のダンススタイルを広げることで、新しい振付やダンス表現を作り出すクリエイティブな可能性も広がります。

また、「身体や筋肉についての知識を深めること」は、自分の身体をより深く理解し、健康的で効率的な動きを作り出すための重要な要素です。例えば、どの筋肉が特定の動きに関与しているのか、どのように筋肉を伸ばして力を発揮するのか、どのように筋肉を回復させてケガを防ぐのか、といった知識は、ダンサーとしてのパフォーマンスと持続性を向上させるために必要です。

これら全ては、ダンサーとしてのスキルと成長を最大化するために重要な要素であり、プロフェッショナルなダンサーが追求するべき知識とスキルの一部です。

業界やステージングに対する知識を身につけるとは、ダンサーだけでなく、ショー全体の構成やプレゼンテーションについての理解を深めることを意味します。これには、ダンスの振付け、照明、音楽、コスチューム、ステージデザイン、そしてパフォーマンスの流れやテーマなど、ショー全体のビジョナリーな視点を持つことが含まれます。「振付け」は、ダンサーがパフォーマンスで踊る特定のダンスムーブやパターンを設計する技術です。「演出」は、ショー全体のテーマやストーリーテリング、視覚的な効果などを監督し、統合する役割です。「構成」は、パフォーマンスの全体的なフレームワークやシーケンスを設計する技術です。

また、「現場での業界用語や演出を理解し、プロとしてあらゆる現場に対応するための知識」を身につけるとは、ダンス業界やショーの現場で使用される専門用語やプロセスを学び、それらを使ってコミュニケーションを取り、プロフェッショナルな仕事を行う能力を身につけることを意味します。例えば、リハーサル、コールタイム、ブロッキング、クイックチェンジなどの用語や概念を理解することが含まれます。

これらの知識は、ダンサーが業界のプロフェッショナルとして働く上で必要な基本的なスキルであり、これによりダンサーは自分自身のパフォーマンスだけでなく、ショー全体の成功に貢献することができます。

ダンスインストラクターとしての主な役割は、生徒のダンススキルを向上させることですが、その上で、「踊る楽しさ・面白さを伝える」という視点を持つことは非常に重要です。なぜなら、ダンスはスキルやテクニックだけではなく、楽しみや喜び、表現の自由を享受する活動であるからです。

したがって、「踊る楽しさ・面白さを伝えるダンスインストラクターをめざす」とは、単に生徒の技術を向上させるだけでなく、ダンスを通じて喜びや情熱を感じ、生徒が自分自身を表現する手段としてダンスを愛することを促すインストラクターになることを目指していると言えます。